自然農と大腸のフラクタル

自然農で土壌の上に草を敷くのは、それを分解する微生物を活性化させ、その微生物の働きを通して植物に栄養を送り込むためである。それと同じで、私たちが食物繊維を多く摂るのは、大腸という土壌の上に草(繊維)を敷くのと同じことである。食物繊維によって微生物が活性化し、その微生物の働きを通して人間に栄養が送り込まれる。植物の根が栄養を吸収する場であるように、我々の大腸もまた栄養を吸収する場であり、環境に対して開かれている。つまり、大腸は人間の内側にあるのではなく、根と同様に外側にある。植物の葉は光合成を行うが、人間の皮膚もまた光を通してビタミンを生成する。植物の葉と人間の皮膚は天を受け入れ、植物の根と人間の大腸は地を受け入れる。驚くべきこの相似形。